客先常駐・・・、とは?
今回は2018年「ITエンジニアの労働実態調査」の特別テーマに設定した「客先常駐の働き方」について見てみましょう。
まず、客先常駐について簡単に説明しますね。
客先常駐とは
技術者を求めている企業に対してシステムエンジニアを派遣し、その会社に常駐してシステム開発を行う働き方です。
客先常駐には契約の内容によって、労働者派遣(一般派遣)か業務委託(請負契約や準委任契約など)があります。
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「全体の約8割の企業には、客先常駐がいる」
ITエンジニアに占める客先超雄の割合を聞いた結果が図表7になります。
客先常駐者がいると答えた企業は8割、ITエンジニアに占める割合が61%以上と答えた企業も約3割になっています。
客先常駐は、ITエンジニアの典型的な働き方の一つといえるでしょう。
常駐先での対応を要すると回答した企業は保守業務で6割、開発業務で4割
客先常駐の仕事のうち、自社に持ち帰っての仕事が可能な案件の有無(図表8)について、開発業務での結果をみると、「持ち帰られる案件は一部にある」は48.5%で、「持ち帰られる案件はほとんどない」も41.8%となっています。
他方、保守業務の客先常駐に関しては、「持ち帰られる案件はほとんどない」は62.1%と開発業務と比して高い傾向にあります。
客先常駐での常駐期間は「2年以上」が半数越え
各企業において最も多い常駐期間について選択肢でたずねた結果が図表9上のグラフになります。分布は「2~6ヵ月程度」(17.9%)じゃら「6年以上」(15.1%)と幅広いですが、「2年~5年程度」(40.6%)と「6年以上」を合わせた<2年以上>は55.8%と半数を超えています。
客先常駐の期間は複数年にわたるケースが一般的といえるでしょう。
その長期にわたる客先常駐の中で、エンジニアは自社にどの程度出社しているかをたずねた結果が図表9下になります。
「月1回程度」(53.4%)が半数ではありますが、「2~5ヵ月に1回程度」(15.9%)、「半年に1回程度かそれ以下」(10.0%)といった頻度が月1回を下回る企業も4社に1社を占めています。
「客先常駐が自分の職場で、自社に出社する方に違和感がある」
これはある客先常駐経験のあるエンジニアから聞いた話です。
今回はここまでにしましょう。この続きはまた次回に。see you!